統合報告書

JBICは、設立以来黒字を維持するなど、自律的・安定的な財務基盤を構築しています。さまざまなステークホルダーから期待される役割に応えるため、この財務基盤を活かして、民間金融・投資の後押しとなるリスクマネーも供給しています。また、刻々と変化する市場環境を適切に把握し、政府保証外債の発行を中心に多様な手段を組み合わせ、市場リスクも回避しながら効率的かつ安定的に外貨資金調達を実施することで、長期かつ巨額の資金を提供できる安定的な財務基盤を確保しています。

JBICは、日本と世界、官と民をつなぐ唯一無二の金融機関として、それぞれのニーズをつなぐ海外プロジェクトを、他の組織・企業とは異なる独自の立ち位置で、多様な金融スキームや高度な知見を駆使して支援しています。

JBICが持つ経営資本を、JBICのビジネスモデルを通じてどのように世界に貢献していくのかを、価値創造におけるプロセス図で表しました。ステークホルダーの皆様に提供する価値として、第5期中期経営計画におけるアウトカム事例もご紹介しています。

JBICは、2024年6月に2024～2026年度を対象とする第5期中期経営計画を策定しました。本計画においては、“Navigate toward and Co-create a Valuable Future” を取り組みのテーマとし、4つの重点取組課題を設け、特別業務等の独自のリスクテイク機能・国際金融への知見を駆使し、民間資金の動員も行いつつ、世界の課題解決を先導し、未来を共に創っていきます。

JBICでは、職員一人ひとりの多様な能力が発揮できる環境整備のため、2024年6月に策定した第5期中期経営計画にて、重点取組課題Ⅳ「価値創造に向けた組織基盤の強化・改革」として、より明確な目標を掲げました。各種取組における具体的な事例について、役職員の声にてご紹介しています。