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令和8年度予算(政府案)

2025年12月26日
株式会社国際協力銀行

2025年12月26日に閣議決定された令和8年度予算(政府案)のうち、株式会社国際協力銀行(JBIC)についての概要は以下のとおりです。

1.令和8年度事業規模

(単位:億円)
予算額表
令和8年度予算額
167,600

2.政府予算案におけるJBIC業務のポイント

JBICは、2024年6月に策定した第5期中期経営計画(2024~2026年度)において、「Ⅰ 持続可能な未来の実現」、「Ⅱ 我が国産業の強靱化と創造的変革の支援」、「Ⅲ 戦略的な国際金融機能の発揮による独自のソリューション提供」、および「Ⅳ 価値創造に向けた組織基盤の強化・改革」を業務における重点取組課題として設定しています。こうした課題やその背景にある不確実性の高い国際環境等を念頭に、JBICならではのグローバルネットワークや特別業務等の独自のリスクテイク機能、2023年4月の株式会社国際協力銀行法の一部改正に伴う機能強化等を通じ、民間資金動員を行いながら、政策金融機関としてJBICに求められる役割を果たすべく、以下のとおり個別の取り組みを着実に進めていきます。
また、日米政府の戦略的投資イニシアティブに関しても、日本政府とも連携しつつ、日米政府間で署名された戦略的投資に関する了解覚書に基づき、日米両国の代表者から構成される協議委員会を通じて戦略的および法的考慮事項を確認の上、取り組みを進めていきます。

(1)重点取組課題Ⅰ 持続可能な未来の実現
日本政府・民間企業と密に連携しながら、「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」構想の取り組み等を通じて、多国間連携を駆使した諸外国政府・機関へのエンゲージメントや重層的支援を積み重ね、カーボンニュートラルと経済発展の統合的実現への貢献およびホスト国との協働による社会課題解決への貢献を行っていきます。

(2)重点取組課題Ⅱ 我が国産業の強靱化と創造的変革の支援
法改正により強化された機能等も活用しつつ、サプライチェーン全体を俯瞰した支援や脱炭素化が加速する中でのエネルギー安全保障の確保等、経済安全保障関連の取り組み、およびスタートアップ支援や、技術リスク/商業化リスク等を伴う先端技術・事業向けの取り組みを推進していきます。また、中堅・中小企業向け支援に関しては、外需の積極的な取り込みに挑戦する企業の持続可能な成長を支援していきます。

(3)重点取組課題Ⅲ 戦略的な国際金融機能の発揮による独自のソリューション提供
ウクライナ復興・周辺国支援、グローバルサウスとの連携強化、日米豪印(Quad)・日米豪連携、AZEC構想の推進に代表される多国間連携を駆使したJBICならではの案件組成・実現を行い、日本の国際貢献や海外の成長市場との連結性向上、「自由で開かれたインド太平洋」の実現への貢献を目指します。

(4)重点取組課題Ⅳ 価値創造に向けた組織基盤の強化・改革
上記の重点取組課題Ⅰ~Ⅲに係る取り組みを実現するため、マクロ経済分析能力の向上やグローバルサウス支援で有効となるローカル通貨での支援拡大に向けた外貨調達能力の強化、各国の現地法リスクへの対応を適切に行っていくための金融法務体制の強化等、組織基盤の強化・改革に向けた取り組みを着実に行っていきます。

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