世界の「現場」から ワシントン駐在員事務所
世界中で活躍する各地の駐在員事務所から、現地での仕事や暮らしについて生の声を聞く「世界の『現場』から」。米国政治の中心地、ワシントンDCにあるワシントン駐在員事務所で働く辻 直樹に現地の様子を聞いた。
職場からほど近くにあるホワイトハウス。「世界中に大きな影響を及ぼす米国政治の中心地にいることを肌で感じます」と辻は語る
JBIC ワシントン駐在員事務所
駐在員
辻 直樹
2016年入行。ソブリンの信用力審査や、発電案件を担当した後、財務省に出向し世界銀行など国際開発金融機関を担当。直近では水素関連業務に従事し、24年7月より現職
ワシントンDCはどんな街ですか?
米国政治の中心地で、ワシントン駐在員事務所もホワイトハウスから徒歩数分の距離にあります。米国の首都であるワシントンDCでの出来事には世界中が注目しており、「新聞に載るようなニュースが巻き起こる場所で働いているんだな」と実感します。
加えて、世界銀行や国際通貨基金(IMF)などの国際機関も立ち並び、国際色豊かな街でもあります。
ワシントン駐在員事務所の役割は何ですか?
米国政府や政府機関、議会関係者、当地所在の民間企業とのRM(リレーションシップ・マネジメント)が大きな柱です。米国政府の政策、地政学関連の情報収集・発信も主要な業務です。
また、州政府が大きな権限を持っている点は日本にはない特徴です。ルイジアナ州、オハイオ州、ノースカロライナ州などへの出張の機会も活用しつつ、州政府との関係強化も図っています。
米国にはニューヨーク駐在員事務所もあり、日々お互いが持つ情報を共有しながら連携しています。
主にどんな仕事を担当していますか?
現地政府や関係者から各種政策についての見解などを聞きつつ、東京の本店や他事務所に向けた情報発信を行っています。
有用な情報を引き出すため、関係者と意見交換をすることも多いです。会話の引き出しが少ないと、なかなか会ってもらえませんので、日本の情勢などさまざまな情報を頭に入れておくよう心がけています。
注目しているトレンドはありますか?
AI需要の拡大に伴って急増するデータセンターや、データセンター向けの電力供給については注視しています。
トランプ政権は、バイデン前政権下の脱炭素・クリーンエネルギー政策を大幅に転換し、化石燃料増産に踏み切りましたが、今年は中間選挙も控えており、先行きは不透明です。
足元の急速な政策の変化をフォローすることも重要ですが、長期的なトレンドを見失わないことが大切だと考えています。
休みの日は何をしていますか?
ワシントンDCは緑が多く、落ち着いていて住みやすい環境です。子どもと公園で遊んだり、友人家族を家に招いてピザパーティーを開催したりしています。
今後のキャリアパスを教えてください。
政策金融機関であるJBICは、政策のプロである政府と、ビジネスのプロである企業の間にいます。
中立な立場でどちらにもアクセスできる特長を活かして、政策とビジネスをつなぐような、JBICだからこその仕事に今後も携わっていきたいです。
右:世界銀行本部。毎年秋、IMFと世銀の年次総会に参加する/左:ピザパー
ティーの様子。子どもが同年代の友人家族と





