世界的な潮流を解説するJBIC調査部 春日ユニット長
2020年1月23日、株式会社国際協力銀行(JBIC)マニラ駐在員事務所は、フィリピン日本人商工会議所との共催で、日本企業の皆様を対象に「フィリピンの2019年振り返りと展望ならびに海外投資動向セミナー」を開催しました。フィリピンに所在する日本企業の関係者など総勢130名が参加しました。
冒頭フィリピン商工会議所藤井副会頭およびJBICマニラ駐在員事務所馬場首席より挨拶を行いました。その後、Arthur D. Littleの梅林プリンシパルより、ドゥテルテ政権の看板施策「Build Build Build」プログラムをはじめとする「主要社会経済政策10項目」の進捗状況や、政権後半の舵取りの行方、また、日系企業にとって関心の高い税制改革の現状などの議論を深めたうえで、フィリピンの2020年の展望に関する講演がありました。
続いて、JBIC調査部の春日ユニット長および池永調査役より、今回で31回目となる「わが国製造業企業の海外事業展開に関する調査(2019年度海外直接投資アンケート調査)」の結果報告をしました。この報告では、中期的に有望な事業展開先国としてフィリピンが2018年度から1つ順位を上げ7位にランクインしたことを紹介のうえ、フィリピンの投資環境の課題および周辺各国との比較における特徴などについて、昨今の貿易投資環境の変化もふまえつつ中長期的な視点から解説しました。
JBICでは、今後も日本企業の海外におけるビジネス拡大に向けた情報発信等を積極的に行って参ります。