株式会社国際協力銀行(JBIC)ニューデリー駐在員事務所は、2024 年6月12日、インド日本商工会(Japan Chamber of Commerce and Industry in India : JCCII)との共催で、JCCII半導体委員会会合を開催しました。JCCII半導体委員会の事務局長をJBICニューデリー駐在員事務所首席駐在員の栗原俊彦が務めています。
JCCII半導体委員会は、本年4月、日本の半導体関連企業のインド進出を促進し、日印半導体協力の具体化に資することを目的として日本政府及び政府関係機関のイニシアチブにより発足しました。本委員会は、JBICのほか、在インド日本国大使館、経済産業省、日本貿易振興機構(JETRO)、国際協力機構(JICA)が事務局 となっています。本委員会への参加企業数は既に80社を超え、半導体部品・製造装置メーカーのほか、物流・建設・電力・ガス等の半導体サプライチェーンに関わる幅広い業種の企業が参加しています。
本会合では、在インド日本国大使館の有吉孝史次席公使、インド電子・通信技術省のクリシュナン次官による開会挨拶の後、インド政府側からIndia Semiconductor Missionのサガール・シャルマ主任、Invest Indiaのサルヴェッシュ次長、National Investment and Infrastructure Fundのパートナーであるクリシュナ・クマール・ジー氏らによる基調講演が行われ、インド政府による半導体支援産業施策やインドの高度産業インフラ整備計画を通じ、インド国内における半導体サプライチェーン確立に向けて緊密に日本と連携していきたいとの言及がされました。
さらに、インド大手財閥TATAグループ傘下で半導体製造事業に取り組んでいるTATA Electronics Pvt. Ltd.のウトパル・シャー副社長による講演が行われ、同社の事業拡大に向け日本企業との協業期待が示された後、本委員会会合に参加した日本企業との活発な意見交換がなされました。
また、JETROニューデリー事務所の大瀧拓馬産業調査員、JICAインド事務所の谷口肇次長から半導体分野に関する調査状況や日本政府による支援制度について講演が行われ、JBIC産業投資・貿易部の加藤元気ユニット長からは、JBICによる支援枠組について紹介しました。 本会合には、日印政府・政府機関関係者、民間企業関係者等、計100名あまりが出席し、幅広い意見交換やネットワーキングがなされました。
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、海外政府とも緊密に連携し、日本企業の事業機会創出及びビジネス促進を積極的に支援するとともに、関係国との経済関係の一層の深化・発展に貢献していきます。