株式会社国際協力銀行(JBIC)常務取締役の小川 和典は、2025年11月21日に開催された「日印SMEフォーラム」に登壇しました。このフォーラムは、本年8月の日印首脳会談において採択された「今後10年に向けた日印共同ビジョン」に盛り込まれた中小企業間の連携強化に向けて、駐日インド大使館、経済産業省、日本商工会議所及び日本貿易振興機構(JETRO)が主催したものです。
同フォーラムでは、ナグマ・モハメド・マリク次期駐日インド大使が開会挨拶を行ったほか、井野 俊郎経済産業副大臣、アマルディーブ・シン・バティアインド商工省事務次官、JETRO石黒 憲彦理事長等の日印政財界の要人に加え、インドで事業展開する日本企業も登壇し、日本の中堅・中小企業のインド進出促進をテーマとした講演等が行われました。
小川は講演の中で、インドは日本企業にとって最も有望な投資先として3年連続で首位となっており、本年8月の日印首脳会談では10兆円規模の投資目標が掲げられたことに触れた上で、JBICはインド国内の民間企業・公営企業・公共機関等のステークホルダーとの橋渡し役を担いながら、日本企業のインド進出やインフラ環境の整備に対して金融面で支援を行っており、2020年以降42件、総額1兆6千億円のインド向け資金動員実績がある旨述べました。
具体的な支援内容としては、インド政府機関 National Industrial Corridor Development Corporation Limited との連携による産業回廊開発、日本企業の工業団地視察ツアー等を通じたビジネスマッチング、再生可能エネルギーやEVなど環境分野への投資を目的とした日印ファンドへの出資等の取り組みを進めていることを紹介しました。さらに、中堅・中小企業のインド進出を支援するために、情報提供や日本の地域金融機関との協調融資枠組みを整備し、支援体制を強化するなど、日印のパートナーシップをより強固にしていく意向を示しました。
JBICは今後も日本の公的金融機関として、相手国政府や公的機関、現地シンクタンク等との強固なリレーションを活用し、日本企業の海外でのビジネス展開および投資環境改善に貢献すべく、積極的に取り組んでいきます。






