株式会社日本政策金融公庫
国際協力銀行
国際協力銀行(JBIC)は、5月3日(インドネシア時間)与謝野財務大臣兼金融担当大臣兼経済財政担当大臣よりJBICのサムライ債*1発行支援ファシリティ(Market Access Support Facility(MASF))が表明されたことを受け、今後、我が国政府の方針に沿いつつ、その具体的な実施を進めてまいります。
MASFは、これまで国際金融市場において国債を発行してきたものの、昨今の市場の混乱により発行が一時的に困難となっているアジア諸国に対し、マーケットアクセス回復に向けた自助努力を支援するものです。具体的には、アジア諸国がサムライ債を発行する際、最大5,000億円規模でJBICが保証を供与し支援するもので、今後、各国からの要請(申請期間は2009年度末まで)を踏まえ、国毎にサムライ債保証枠を設定する計画です。
JBICは、本年4月、インドネシア共和国政府との間で、同国政府の発行するサムライ債に対する保証供与等の金融支援に関する契約を締結しました。MASFは同様のサムライ債保証による支援をその他のアジア諸国にも広げるものであり、各国の市場からの資金調達を後押しするとともに、サムライ債市場の活性化、また、アジア諸国の経済の安定及び国際的な金融市場の安定化に貢献すると期待されます。
「国際金融秩序の混乱への対処」はJBICに期待される業務分野の一つであり、現下の世界的な金融不安にも、JBICは多様な金融ツールを活用し、引き続き積極的に対処してまいります。
- *1 サムライ債は、海外の国や企業といった外国の発行体が日本国内で発行する債券で、発行時に日本円で払い込まれる、円建外債。