- 地域: 中南米
- 一般機械・設備
- 輸出金融
2004年8月6日
- 国際協力銀行(総裁:篠沢恭助)は、7月29日、ホンジュラス共和国テグシガルパ市にて、中米経済統合銀行 (Banco Centroamericano de Integración Económica; 総裁:ハリー・ブラウティガム)*1との間で、総額1億米ドル相当を限度とする円・米ドル両建てクレジットライン*2設定に係る融資契約に調印した(当行と民間金融機関との協調融資)。
- 本融資は、中米経済統合銀行加盟国の政府系機関・民間企業等に対して、日本企業から機械設備等を輸入するための資金を中米経済統合銀行を通じて融資することで、日本企業の中米地域に対する輸出を金融面から支援するものである。
- 中米諸国は、近年、比較的安定的な経済成長を遂げる一方、米国との自由貿易協定締結や、地域開発計画の策定など、同地域経済の持続的発展に向けて様々な取組みを行っており、更なる設備投資機会の増加が見込まれている。
- 当行は、中米経済統合銀行向けに、1969年以降合計9本の円建ての輸出クレジットラインを設定してきたが、今回初めて円・米ドル両建てとすることで、米ドル経済圏である中米諸国の輸入者が設備等を購入する場合に、欧米企業との競合案件における日本企業の輸出競争力を高める一助となることが期待される。
- 当行は、本輸出クレジットライン供与により、これまでに構築してきた中米経済統合銀行との関係を強化しつつ、プラント等の輸出支援を通じ、日本企業の中米地域でのビジネス機会拡大を一層支援していく。
- *1中米経済統合銀行は、中米地域(グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ)の経済統合と均衡の取れた経済発展の促進を目的として金融支援を行う国際機関として1960年に発足。現在、上記域内諸国以外に、メキシコ、台湾、アルゼンチン、コロンビア、スペインの域外諸国も加盟している。本店はホンジュラス共和国テグシガルパ市。
- *2輸出クレジットラインとは、日本からの設備等の輸出を促進するため、相手国の金融機関等を経由して輸入者に貸付を行う融資枠であり、輸出金融の一形態。