- 地域: 中南米
- その他
- 保証
2005年12月19日
- 国際協力銀行(総裁:篠沢 恭助)は、12月16日、コロンビア共和国政府が発行する私募円建外債(サムライ債*1)への保証供与に係る諸契約をコロンビア共和国政府及び株式会社みずほコーポレート銀行(アレンジャー)との間で調印しました。本債券は総額225億円の私募円建外債であり、当行はその元本全額及び利息の一部を保証します。
- 同国政府は、1986年以降これまで5回にわたり東京市場にて円建外債発行による資金調達を行ってきましたが、2001年4月の発行以降、アルゼンチン債のデフォルト等により中南米諸国の信用力が低下しました。しかし、今般、当行の保証供与による信用補完を通じて、同国政府は債券発行が可能となり、東京市場への復帰が実現することとなりました。
- 本債券により調達した資金は、同国政府が海外からの直接投資の拡大を目指して計画している交通インフラ網の整備、中小企業・裾野産業の育成及び同国向け直接投資の最大の阻害要因となっている治安状況の改善を目的とするプロジェクトに充てられる予定です。これらのプロジェクトの実施を通じて、既に同国に進出している日本をはじめとした民間企業の事業環境の改善が図られるとともに、さらなる日本企業の進出も期待されます。
- 本保証は、当行にとっては、フィリピン国営石油会社エネルギー開発公社発行の私募円建外債への保証及び韓国・債券担保証券(CBO)への保証に続く第3号の公債保証案件であり、また、アジア域外の発行体による公債への保証としては初となります。こうした海外発行体による東京市場での円建外債発行を支援することにより、日本の金融機関等のビジネス機会の創出及び円建外債市場の活性化に貢献することが期待されます。当行は、今後も保証機能の活用を通じ、東京市場での途上国政府等による公債の発行及びアジア域内での日系企業による現地通貨建社債の発行を支援していく方針です。