- 地域: アフリカ
- 一般機械・設備
- 輸出金融
2010年11月25日
- 国際協力銀行(JBIC、経営責任者:渡辺 博史)*1は、24日、アンゴラ共和国政府との間で、総額約193億円を限度とするバイヤーズ・クレジット*2の貸付契約に調印しました。本融資は、株式会社三菱東京UFJ銀行との協調融資であり、JBICによる初めてのアンゴラ共和国向け直接融資です。
- 本融資は、同国地質鉱物・工業省が実施する同国ルアンダ市の国営紡織工場再建プロジェクトに必要な紡織設備を同省が丸紅株式会社より購入するための資金を供与するものです。今回納入される紡織設備は、株式会社豊田自動織機及び村田機械株式会社等が製造するもので、本融資は日本企業の輸出を金融面から支援します。
- アンゴラ共和国政府は、2002年まで27年間にわたり続いた内戦からの戦後復興を進めており、現在製品の大半を輸入に頼る繊維産業の復興は重要政策の一つに位置づけられています。本プロジェクトは、同国繊維産業復興の第一歩となるものであり、今後も同国政府による繊維産業の育成に必要となる紡織設備等を輸出する日本企業のビジネス機会増大に繋がることが期待されます。
- 日本政府は、2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICADⅣ)において、アフリカ向けに5年間で総額25億ドルのJBICによる金融支援を実施することを発表しており*3、本融資は日本企業の輸出支援を通じてこの目的にも寄与するものです。
- JBICは、今後も本融資のような取り組みを通じ、日本企業による、同国をはじめとしたアフリカ向けビジネスの拡大を金融面から支援していく方針です。
注釈
- *1 国際協力銀行(JBIC)は、株式会社日本政策金融公庫(総裁:安居 祥策)の国際部門です。
- *2 バイヤーズ・クレジットとは、外国の輸入者が日本企業から機械設備等を輸入するための資金を、JBICより外国の輸入者に直接融資する形態。
- *3 TICADⅣ以降のアフリカ支援実績につきましては、2010年11月1日付けのトピックスをご参照ください。