- 地域: アジア
- 一般機械・設備
- 輸出金融
2012年3月23日
- 国際協力銀行(JBIC、経営責任者:渡辺博史)*1は、本日、インド法人JSW Steel Limited(本社:インド・ムンバイ市、以下「JSW Steel」)との間で、融資金額約62億円(JBIC分)を限度とするバイヤーズ・クレジットの貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社みずほコーポレート銀行との協調融資によるものであり、同行融資部分には独立行政法人日本貿易保険(NEXI)による貿易代金貸付保険が付保されます。協調融資総額は約103億円です。
- 本融資は、インド国内で最大規模の粗鋼生産量を誇るJSW Steelが、同国カルナタカ州のヴィジャヤナガル製鉄所で進めている第二冷延工場の建設に必要となる連続焼鈍設備、連続溶融亜鉛めっき製造設備及び関連技術サービスをJFE商事株式会社から購入するために必要な資金を融資するものです。今回納入される設備・技術サービスは、スチールプランテック株式会社が製造・供給するもので、本件は日本企業による輸出を金融面から支援し、日本企業の国際競争力の維持・向上に寄与するものです。
- 今回輸出される設備は、インドにおける自動車用鋼板製造を目的とする冷延プロセス設備であり、JSW Steelとしては初めて導入する設備です。インドでは、中長期的にも経済成長を背景として自動車分野を中心とした鉄鋼需要の拡大が見込まれている中、日本の高品質の製鉄設備への関心も高く、今後も日本企業のビジネス拡大が期待されます。
- JBICは今後も、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業による機械・設備等の輸出や海外事業展開を金融面から積極的に支援していく所存です。
注釈