- 地域: 中東
- インフラ
- 一般機械・設備
- 輸出金融
2012年11月19日
- 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:奥田 碩)は、今般、トルコ共和国の商業銀行であるYapi ve Kredi Bankasi A.S.(以下「ヤピクレディ」)との間で、融資金額210百万米ドル相当(JBIC分)を限度とするトルコ及び周辺国(中東、中央アジア、北アフリカ等)向けの輸出クレジットライン*1設定のための一般協定を締結しました*2 *3。本クレジットラインは、民間金融機関との協調融資によるもので*4、協調融資総額は350百万米ドル相当です。
- 本件は、トルコ及び周辺国の地場企業がインフラ整備に伴う建設機械等の本邦機器を購入するためのクレジットライン(融資枠)をヤピクレディに設定し、同行を通じて円又は米ドル建の中長期資金を融資するものであり、日本からトルコ及び周辺国への輸出拡大を金融面から支援するものです。
- 近年、日本企業によるトルコ企業との協働を通じたトルコ及び周辺国における本邦機器輸出ビジネス(建設機械及びその他のインフラ関連機器等の輸出)に対する関心が高まっており、JBICが果たすべき役割への期待も寄せられています。本融資はこうした本邦機器のトルコ及び周辺国向け輸出を支援し、日本の産業の国際競争力の維持・向上に寄与するものです。
- JBICとヤピクレディは、従来から本邦造船所建造船舶の輸出支援のためのバンクローン等を通じて、緊密な協力関係を築いてきました。今後もJBICは、こうした海外の地場金融機関とも連携しつつ、様々な金融手法を活用した案件組成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業のトルコ及び周辺国向けビジネスの拡大を金融面から支援していく所存です。
注釈
- *1 輸出クレジットラインは、輸出金融の一形態であり、日本からの設備等の輸出を促進するため、あらかじめ一定金額の融資枠を設けておくものです。
- *2 本輸出クレジットライン設定のための一般協定は、2012年11月14日に締結済みでしたが、関係者による諸手続等の完了を踏まえ、本日プレスリリースを行ったものです。
- *3 JBICは、同14日、ヤピクレディとの間で、別途、融資金額90百万米ドル相当(JBIC分)を限度とする再生可能エネルギー及び気候変動緩和セクターを対象とした輸出クレジットライン設定のための一般協定を締結しました。詳細は、2012年11月19日付プレスリリースをご参照下さい。
- *4 民間金融機関の融資部分に対しては、独立行政法人日本貿易保険(NEXI)が貿易代金貸付保険を付保します。