- 地域: 中東
- インフラ
- 輸出金融
2013年12月18日
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:奥田 碩)は、本日、サウジアラビア国営電力会社(Saudi Electricity Company、以下「SEC」)との間で、融資金額183百万米ドル(JBIC分)を限度とするバイヤーズ・クレジット(輸出金融)の貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社三菱東京UFJ銀行(幹事行)及び株式会社みずほ銀行との協調融資によるもので*1、協調融資総額は366百万米ドルです。
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本融資は、サウジアラビア王国(以下「サウジアラビア」)において発電・送電・配電の電力事業を一貫して行うSECが同国西部のマッカ州ジッダ市において超臨界圧石油火力発電所(4×723MW)を建設するにあたって、三菱重工業株式会社から蒸気タービン発電機及びボイラー等の機器を購入するための資金を融資するもので、JBICとしてSEC及び同国の電力セクターに対して行う初めての融資です。
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本件は、急速に増大する電力需要に対応するため、サウジアラビア国内で産出される石油を効率良く利用できる超臨界圧方式が同国にて初めて採用されたものです。世界最大の産油国であるサウジアラビアにおいても、近年、高効率の発電機材に対するニーズが高まっている中、JBICが本融資を通じて日本企業による発電機器の輸出を支援することは、こうした分野で高い技術力を有する日本企業のビジネス機会の拡大ひいては日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、多様な金融ツールを活かした案件組成やリスクテイク機能を通じて、日本企業によるサウジアラビア向け輸出や同国での事業への参画機会の拡大を金融面から支援していきます。