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株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：渡辺 博史）は、本日、平成27年度第1四半期（4～6月）の業務概況について、以下の通り公表しました。なお、金融目的別の承諾額等については、別添資料をご参照下さい。
Ⅰ.出融資・保証業務
1．承諾状況
平成27年度第1四半期の出融資・保証承諾は、56件、約1,908億円となりました。
2．実行・回収・残高状況
第1四半期の実行額は約2,969億円、回収額は約5,147億円であり、その結果、同期末残高は、出融資計約14兆9,011億円、保証約2兆5,564億円、合計約17兆4,576億円となりました。
Ⅱ.主な取り組み
１．日本企業の戦略的な海外事業活動を支援
（１）日本企業の海外投資を支援
民間金融機関との間で締結済のM&Aクレジットラインの下、不二製油（株）及び（株）ネクスト等の海外M&Aに必要な資金の融資を行いました。また、中国の未上場成長企業等を投資対象とするファンドへの出資や、JFEスチール（株）のインドネシア現地法人が実施する自動車用鋼板の製造・販売事業に必要な資金の融資を行いました。
（２）日本企業の輸出を支援
2013年6月に設定したモンゴル向け輸出クレジットラインの下で、モンゴル法人Khishig Arvin Industrial LLCが、住友商事（株）よりコマツ製鉱山機械及び役務を購入するために必要な資金を、モンゴル財務省経由で融資しました。また、ノルウェー法人Island Offshore Shipholding LP グループに対する、本邦造船会社建造のオフショア支援船購入資金の融資や、トルコの地場企業で建設機械等の輸入販売等を手掛けるエンカパザルラマ社向け輸出クレジットラインの設定を行いました。
２．中堅・中小企業の海外事業展開を支援
東栄化学工業 (株)のフィリピン法人が行う工業用ゴム製品の製造・販売事業や、大川精螺工業 (株)のタイ及びメキシコ法人が行う自動車部品の製造・販売事業、また（株）サン・エンジニアリングのタイ法人が行う機械設備の組立・設置事業に必要な資金等、中堅・中小企業の海外事業展開を支援するために、計26件、約94億円相当の融資承諾を行いました。その他、三菱UFJリース（株）のインドネシア法人に対し、中堅・中小企業の海外事業展開支援のための投資クレジットラインを設定したほか、（株）八十二銀行に対し、M&A等支援のための投資クレジットラインと中堅・中小企業の海外事業展開支援のための投資クレジットラインを設定しました。
３．現地通貨建て*1融資による支援
（株）ジェイテクトのメキシコ法人が実施する自動車部品の製造・販売事業に必要な資金をメキシコ・ペソ建てで融資しました。