- 地域: アフリカ
- その他
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:近藤 章)は、27日、ケニア共和国ナイロビにて開催された第6回アフリカ開発会議(TICAD Ⅵ)の機会を捉えて、イスラム開発銀行グループ(Islamic Development Bank Group(略称:IsDBグループ)、総裁:アフマド・モハメド・アリ)との間で業務協力協定を締結しました。本協定は、アフリカ開発及びIsDBグループ加盟国と日本の間のビジネス機会創出に係る関係強化を目的としたものです。
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IsDBグループは、イスラム諸国の経済成長・社会開発を金融面から支援することを目的として1975年に設立された地域開発金融機関であり、イスラム金融による支援を行うイスラム開発銀行(Islamic Development Bank(略称:IsDB))、民間事業投資強化を行うイスラム民間開発公社(Islamic Corporation for the Development of the Private Sector(略称:ICD))、投資・貿易取引を促進するための各種保険引受等を行うイスラム投資・輸出保険機関(Islamic Corporation for the Insurance of Investment and Export Credit(略称:ICIEC))等の機関を擁しています。IsDBグループの加盟国は、中東、アフリカ、アジア等57カ国にわたります。特にアフリカ大陸では、54か国中27か国がIsDBグループ加盟国であり、IsDBグループはアフリカの経済社会開発促進にも高い関心を有しています。
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2013年に開催された第5回アフリカ開発会議(TICAD V)において、日本政府は2013年から2018年までの5年間で、最大3.2兆円の官民の取組みでアフリカの成長を支援するとの基本方針を表明し、また、本年8月27日及び28日にケニアにおいて開催された第6回アフリカ開発会議(TICAD Ⅵ)では、かかる支援を更に強化する方針が日本政府より示されています。本協定も活用しつつ、JBICがアフリカ諸国における日本企業の海外展開を支援することは、日本政府のこうした方針とも合致するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、IsDBグループとの関係を更に強化することで、アフリカを含めたイスラム諸国における日本企業の海外展開を金融面から支援していきます。
注釈
- *1 詳しくは2007年9月25日付プレスリリースをご参照ください。
- *2 株式会社国際協力銀行法の一部を改正する法律(平成28年5月11日成立)に基づき、JBICの支援手法に新たにイスラム金融が追加されております。詳しくは2016年5月11日付お知らせをご参照ください。