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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:近藤 章)は、本日、平成29年度第3四半期(10~12月)の業務概況について、以下の通り公表しました。なお、金融目的別の承諾額等については、別添資料をご参照下さい。
Ⅰ.出融資・保証業務
1.承諾状況
平成29年度第3四半期の出融資・保証承諾は、25件、約1,928億円となりました。
2.実行・回収・残高状況
第3四半期の実行額は約3,330億円、回収額は約6,440億円であり、その結果、同期末残高は、出融資計約14兆6,179億円、保証約2兆2,676億円、合計約16兆8,855億円となりました。
Ⅱ. 主な取り組み
1.資源分野での取り組み
資源関連インフラの取り組みとして、モザンビークのモアティーズ炭田から産出される石炭を運搬・輸出するためのナカラ鉄道・港湾事業をプロジェクトファイナンス*1により支援しました。JBICとして過去最大のアフリカ向け融資であり、日本にとって重要な鉱物資源の安定確保に貢献するものです。
2.日本の産業の国際競争力の維持・向上分野での取り組み
(1)日本企業の海外インフラ事業展開を支援
エジプトの陸上風力発電プロジェクトをプロジェクトファイナンスにより支援しました(JBIC初のアフリカ風力発電向けプロジェクトファイナンス)。また、今後の案件形成支援の一環として、米国海外民間投資公社(OPIC)との間で、アジア、インド太平洋、中東及びアフリカ等の地域におけるインフラ、エネルギー及び資源等のセクターでの個別プロジェクトの推進のための覚書を締結しました。
(2)中堅・中小企業の海外事業展開を支援
中堅・中小企業の海外事業展開を支援するために、計16件、約26億円相当の融資・保証承諾を行いました。具体的には、 計測技研(株)(兵庫県)のミャンマー法人が行う測量・計測事業や、(株)三幸工務店(岡山県)のラオス法人が行うコンクリート製品の製造・販売事業に必要な資金の融資を行いました。また、三井住友ファイナンス&リース(株)のインドネシア法人、東銀リース(株)のインドネシア法人及び三菱UFJリース(株)のタイ法人との間で各々締結済の投資クレジットラインに基づき、海外事業を行う中堅・中小企業のファイナンス・リースによる設備調達に対する支援も行いました。
(3)現地通貨建て*2融資による支援
芦森工業(株)のメキシコ法人が行う自動車部品の製造・販売事業をメキシコ・ペソ建てで融資するなど、計2件、約13億円相当の現地通貨建て融資承諾を行いました。
3.サムライ債発行支援への取り組み
トルコが発行するサムライ債(私募円建て外債)に対する一部取得を行いました。
注釈
- *1
- *2