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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:近藤 章)は、本日、平成29年度第2四半期(7~9月)の業務概況について、以下の通り公表しました。なお、金融目的別の承諾額等については、別添資料をご参照下さい。
Ⅰ.出融資・保証業務
1.承諾状況
平成29年度第2四半期の出融資・保証承諾は、28件、約2,961億円となりました。
2.実行・回収・残高状況
第2四半期の実行額は約3,310億円、回収額は約4,258億円であり、その結果、同期末残高は、出融資計約14兆8,246億円、保証約2兆2,984億円、合計約17兆1,230億円となりました。
Ⅱ.主な取り組み
1.日本の産業の国際競争力の維持・向上分野での取り組み
(1)日本企業の戦略的な海外事業活動を支援
(1)日本企業の海外投資を支援
民間金融機関との間で締結済のM&Aクレジットラインの下、(株)ジェイテクトや日立建機(株)の海外M&Aに必要な資金の融資を行いました。
(2)日本企業の輸出を支援
モンゴル政府向けに設定しているクレジットラインを活用し、日本企業による建設機械等の輸出を支援した他、デンマークUltrabulkグループに対して、本邦造船会社建造のばら積み船購入資金を融資しました。
(2)日本企業の海外インフラ事業展開を支援
インドの太陽光発電プロジェクト及びトルコの病院PPPプロジェクトをプロジェクトファイナンス*1により支援しました。また、今後の案件形成支援の一環として、米国ワシントン州との間で、同州におけるインフラ等の分野における日本企業のビジネス拡大のための覚書を締結した他、英国国際通商省との間で、日本から英国へのインフラ分野における投資促進を目的とする業務協力協定を締結しました。
(3)中堅・中小企業の海外事業展開を支援
中堅・中小企業の海外事業展開を支援するために、計15件、約39億円相当の融資承諾を行いました。具体的には、 ハッソー(株)のタイ法人が行う衛生用品の製造・販売事業や、大宝工業(株)のフィリピン法人が行うプラスチック製品の製造・販売事業に必要な資金の融資を行いました。また、三菱UFJリース(株)のタイ法人との間で締結済の投資クレジットラインに基づき、海外事業を行う中堅・中小企業のファイナンス・リースによる設備調達に対する支援も行いました。
(4)現地通貨建て*2融資による支援
(株)黒田精機製作所のメキシコ法人が行う自動車用部品の製造・販売事業を、メキシコ・ペソ建てで融資するなど、計3件、約1億円相当の現地通貨建て融資承諾を行いました。
2.その他
2017年9月6~7日にロシア・ウラジオストクで開催された東方経済フォーラムへの安倍内閣総理大臣参加の機会を捉えて、ロシアのソブリン・ウェルス・ファンドであるロシア直接投資基金(Russia Direct Investment Fund)との間で共同投資枠組みを創設しました。また、ロシア最大の天然ガス事業者であるロシア法人Public Joint Stock Company Gazpromとの間で日露ビジネス促進のための業務協力協定を締結しました。