- 地域: アフリカ
- 一般機械・設備
- 輸出金融
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、本日、アンゴラ共和国(以下「アンゴラ」)政府との間で、輸出クレジットライン設定のための一般協定を締結しました。本クレジットラインは、民間金融機関との協調融資によるもので、民間金融機関融資部分には株式会社日本貿易保険(NEXI)による保険が付保される予定です。
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本件は、アンゴラ交通省が実施するナミベ港輸入コンテナターミナル拡張プロジェクト及びサコマール港鉄鋼資源輸出ターミナル改修プロジェクトの2つのプロジェクトを包括した、ナミベ湾包括開発プロジェクト(以下「本プロジェクト」)について、豊田通商等の日本企業から機器・設備を購入するための資金に係る融資枠(クレジットライン)をアンゴラ政府に対して設定するものです*1。
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アンゴラでは、南部の物流拠点整備を通じた物流効率化及び鉱物資源輸出の促進による外貨獲得について期待が寄せられており、そのような目的に資する本プロジェクトは、アンゴラ政府内においても高い重要性があるものと認識されています。また、本クレジットラインは、日本企業のアンゴラ向け輸出を促進することで、アンゴラ南部の開発に寄与するとともに、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
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第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)において、アフリカの経済多角化・産業化を通じた経済構造改革の促進が重要なテーマとして取り上げられ、日本政府は官民協力の上、アフリカ地域への質の高い支援を実施する方針であり、本件は、このような方針にも寄与するものです。
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JBICは、日本の公的金融機関として、本年開催される第7回アフリカ開発会議(TICADⅦ)も見据え、様々な金融手法を活かした案件組成やリスクテイク機能等を通じ、日本企業による、アフリカ向け輸出や同地域での事業参画機会の拡大を金融面から支援していきます。
注釈
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