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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、本日、株式会社バイオテックジャパン(本社:新潟県、代表取締役社長:江川 穰、以下「バイオテック」)のフィリピン共和国(以下「フィリピン」)法人BIOTECH JP CORP.(以下「BTJP」)との間で、融資金額450千米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社第四銀行との初の協調融資になります。
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本件は、BTJPがフィリピンのタルラック州において実施する包装米飯の製造・販売事業に必要な資金を融資するものであり、製造工場の新設に充てられるものです。
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バイオテックは、植物性乳酸菌の発酵技術を活かした低たんぱく食品(米飯、パン)の製造・販売を行う中小企業です。米飯を主食とするフィリピンでは、経済成長等を背景に都市部を中心に包装米飯の潜在的ニーズが高まっています。また、現地の生活水準の向上とともに拡大する生活習慣病の治療食として、低たんぱく米が注目されている中、バイオテックは植物性乳酸菌を用いた独自の発酵・熟成技術により、長粒種米の低たんぱく米を開発し、2015年4月にBTJPを設立しました。
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フィリピンでは、台風、地震等の自然災害が多く、備蓄・災害用としての包装米飯に対する需要に加えて、現地に駐在する日本人の味覚にあった包装米飯の需要もあることから、今般生産能力を増強し、市場の拡大が見込まれるフィリピンでの事業拡大を企図しています。本融資は、こうしたバイオテックの海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、フィリピン等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。