タイ王国において日本企業が実施するESCO事業に対するタイ・バーツ建て融資
成長投資ファシリティにより、日本企業の海外事業展開を現地通貨建てファイナンスを活用して支援

• 地域: アジア
• 環境
• 一般製造業・サービス業
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：前田 匡史）は、本日、株式会社ウエストホールディングス（以下「ウエスト」）のタイ王国（以下「タイ」）法人WEST International (Thailand) Co., Ltd.（以下「WIT」）との間で、融資金額180百万タイ・バーツ限度（JBIC分）の貸付契約を締結しました。本融資は、「成長投資ファシリティ^*1/質高インフラ環境成長ウインドウ」のもとで、民間金融機関との協調融資により実施されるものであり、協調融資総額は300百万タイ・バーツです。
     
2. 本件は、WITがタイの日系企業等向けにESCO事業^*2を展開する上で必要な資金を融資するものであり、太陽光発電システムの設置費用に充てられます。
     
3. ウエストは、2014年にESCO事業に参入し、2016年には初の海外拠点として日系企業が多数進出するタイにWITを設立しました。WITは、タイに進出している日系企業等向けに太陽光発電システムの導入等を推進しています。本融資は、こうしたウエストの海外事業展開を支援するものであり、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するとともに、再生可能エネルギーの活用を通じ、地球環境保全に貢献するものです。
     
4. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
     

注釈

1. *1 
   2020年1月31日付お知らせをご参照ください。
2. *2 
   Energy Service Companyの略称。省エネルギーに関する包括的なサービスを顧客に提供し、省エネルギー効果の一部を報酬として受け取るビジネス形態。