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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、30日、インド法人インドステイト銀行(State Bank of India(略称:SBI))との間で、融資金額(JBIC分)600百万米ドルを限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社三菱UFJ銀行、株式会社三井住友銀行、株式会社静岡銀行、株式会社横浜銀行、株式会社千葉銀行及び株式会社福岡銀行との協調融資によるもので、協調融資総額は1,000百万米ドルです。またJBICは、民間金融機関の融資部分に対し、保証を提供します。
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JBICは、2020年10月、新型コロナウイルス(以下「コロナ」)感染症拡大の影響により経済が停滞するインドにおける日系自動車メーカーの生産・販売活動全体に円滑な資金供給を行うことを目的として、SBIを通じた支援を実施しました*1。その後、インドにおいて、コロナ感染症拡大が収まりつつあり、自動車販売が急回復する中、日系自動車メーカーのサプライチェーンを構成するサプライヤーやディーラー等において新規の資金需要が見込まれております。
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本融資は、同国における日系自動車メーカーのサプライヤー及びディーラーが行う製造・販売事業並びに日系自動車メーカーの製造する環境配慮車両の販売金融を金融面から支援することを通じて、ポストコロナの日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
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インド政府は、温室効果ガス削減や深刻化する大気汚染の解決のため、2017年から自動車への新たな燃費規制を、さらに、2020年からは新たな排出ガス規制(Bharat Stage 6)を導入しており、日系自動車メーカーは環境配慮車両の製造・販売に注力しています。本融資は、インドにおける環境配慮車両の普及を促進させ、インドの環境保全政策にも沿ったものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業のインドにおけるビジネス環境整備を金融面から支援していきます。
注釈
- *1
2020年10月28日付プレスリリースをご参照ください。