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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、本日、株式会社STG(本社:大阪府、代表取締役社長:佐藤 輝明、以下「STG」)のタイ王国(以下「タイ」)法人Sanki Eastern (Thailand) Company Limited(以下「SETH」) との間で、融資金額38,500千タイ・バーツ(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は「成長投資ファシリティ*1/海外展開支援ウインドウ」のもとで、株式会社紀陽銀行との協調融資により実施されるもので、協調融資総額は55,000千タイ・バーツ相当です。
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本件は、SETHがタイのアユタヤ県で行うマグネシウムダイカスト製品*2の製造・販売事業に必要な資金を現地通貨建てで融資するものであり、設備の増設に充てられるものです。
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STGは、精密機器関連部品、自動車関連部品等を中心としたマグネシウムダイカスト製品の製造・販売を行う中小企業です。同社は、東南アジア諸国での事業拡大のため2011年にタイでSETHを設立、現地に進出する日系企業向けを中心に、マグネシウムダイカスト製品を供給しています。今般の設備増設は、新規受注に対応するため、SETHの増産体制を整えることを企図するものです。本融資は、こうしたSTGの海外事業展開をタイ・バーツ建て融資にて支援することで、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、タイ等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
- *1
2020年1月31日付お知らせをご参照ください。
- *2
マグネシウム合金を部品成型した製品。マグネシウムは実用金属の中で一番軽いという特徴をもつことから、軽さ、薄さ、精密さ等のニーズに対応することができ、自動車部品、映像機器、携帯電話など幅広い製品に用いられている。