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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、本日、東和薬品株式会社(以下「東和薬品」)との間で、融資金額170億円の貸付契約(JBIC分)を締結しました。本融資は、「成長投資ファシリティ*1」を活用し、民間金融機関との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は約399億円です。
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本件は、東和薬品がスペイン王国法人Pensa Investments, S.L.(以下「Pensa」)を買収するために必要な資金を融資するものです。
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Pensaは、主に欧州においてジェネリック医薬品の研究開発、製造、販売等を行っており、米国向けジェネリック医薬品販売も行っています。東和薬品は、同社の買収により、欧米諸国における販売網や欧州における生産拠点を獲得するとともに、欧米での医薬品の製造・販売に必要な欧州医薬品庁(EMA)及び米国食品医薬品局(FDA)への対応をはじめとする、各国の規制や商習慣に対応するノウハウを獲得することにより、本格的な海外進出を企図しています。
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本融資は、東和薬品のこうした取り組みを支援するものであり、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期資金を供給することを通じて、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aを積極的に支援し、その海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
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2020年1月31日付お知らせ及び2020年5月1日付お知らせをご参照ください。