- 地域: 北米
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、今般*1、グローリー株式会社(本社:兵庫県、代表取締役社長:三和 元純、以下「グローリー」)との間で、融資金額60百万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は株式会社三井住友銀行、株式会社三菱UFJ銀行、株式会社みずほ銀行及び日本生命保険相互会社との協調融資により実施するものです。
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本件は、グローリーのアメリカ合衆国(以下「米国」)法人Glory Global Solutions Inc.が米国法人Revolution Retail Systems, LLC(以下「RRS」)を買収するために必要な資金の一部を融資するものです。
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グローリーは、1918年の創業以来、主力商品である貨幣処理機、自動販売機、自動サービス機器等の設計開発・製造・販売・保守事業を行っています。同社は、国内市場においてトップシェアを誇り、海外市場においては欧州を中心に26ヵ国で販売・保守拠点を有し、100ヵ国以上に同社製品の販売を行っています。グローリーは、『長期ビジョン2028』の中で「人と社会の『新たな信頼』を創造するリーディングカンパニーへ」を掲げ、コア事業のさらなる拡大を目指しており、今般、北米において貨幣処理機の製造・販売・保守を行うRRSの買収を決定しました。本買収により、販売網の拡大や保守事業の強化、業務効率の向上等の買収シナジーを発揮することで、北米地域における流通・小売市場での事業拡大を企図しています。
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本融資は、こうしたグローリーの海外事業展開を支援するものであり、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期外貨資金を供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
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