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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、本日、三協立山株式会社(以下「三協立山」)のドイツ連邦共和国(以下「ドイツ」)法人ST Deutschland GmbH(以下「STD」)との間で、融資金額約13百万ユーロ(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社みずほ銀行との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は23百万ユーロです。
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本件は、STDを通じ、三協立山のドイツグループ企業ST Extruded Products Germany GmbH(以下「STEP-G」)が実施する電気自動車向けバッテリーフレーム用部材の製造・販売事業に必要な資金を融資するものです。
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STEP-Gは、自動車や鉄道等の分野向けにアルミニウムの押出形材の製造・販売を行っています。欧州は、脱炭素社会の実現に向けた世界的潮流の起点となっており、自動車の電動化や環境規制の強化に伴い、航続距離の向上や車体軽量化の観点から、自動車部品におけるアルミニウム製品の需要が今後高まることが期待されています。こうした中、STEP-Gは、世界有数の自動車市場であるドイツにおいて、電気自動車向けバッテリーフレーム用部材の製造設備を増設し、生産能力向上及びマーケットシェア拡大を目指しています。本融資は、こうした日本企業の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件組成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。