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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、24日、ベトナム社会主義共和国(以下「ベトナム」)国家資本管理委員会(Commission for the Management of State Capital at Enterprises、略称:CMSC)との間で、エネルギー・トランジション推進に向けた協力関係の強化を目的とする覚書を締結し、ベトナムのファム・ミン・チン首相の日本訪問の機会を捉えて、岸田文雄内閣総理大臣及びファム・ミン・チン首相ご臨席の下、文書交換を行いました。
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本覚書は、今後ベトナムのベースロード電源を石炭火力からガス火力及び再生可能エネルギーへの移行(エネルギー・トランジション)を推進するため、同国政府においてベトナム電力公社(EVN)及びベトナム国営石油ガスグループ(PVN)等の国営企業を所有・管理するCMSC及びその他関係省庁との定期的な協議を通じて関係強化を図るものです。
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ベトナム政府は、本年10月に国家グリーン成長戦略(National Green Growth Strategy)を発表したことに加え、本年11月の国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)では、2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロ(カーボンニュートラル)を目指す旨を表明しました。同国では、今後電源構成における石炭火力の割合を減らす一方、太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーによる発電を増加させる計画であり、本覚書は当該分野での日本企業による事業機会の拡大を後押しするものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、ベトナムのエネルギー・トランジションの推進と日本企業の事業機会の創出やビジネス促進を金融面から支援していきます。
Photo: VGP/Nhat Bac