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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、24日、川崎汽船株式会社(以下「川崎汽船」)のタイ王国(以下「タイ」)法人K Line Container Service (Thailand) Ltd. (以下「KCST」)との間で、融資金額198百万タイ・バーツ(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社みずほ銀行との協調融資により実施するもので、協調融資総額は330百万タイ・バーツです。
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本融資は、川崎汽船のタイ法人KCSTがサムットプラカーン県において行う常温倉庫事業の新規倉庫建設に必要な資金を融資するものです。
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川崎汽船は2021年度経営計画において、アジアを中心としたグローバルな事業展開の進展を掲げ、東南アジア地域において、タイを物流の重要拠点の一つとして位置付けています。かかる中、同社は、1988年にKCSTを設立し、現地タイに進出する日系企業との強固な関係性を基盤に倉庫事業及び配送事業を行っています。タイの倉庫ニーズは急成長を遂げており、川崎汽船は地場企業の国内向け貨物に加え、2019年度世界第6位の市場規模に達したEコマース需要等も取り込み、取扱貨物の多角化を目指すべく、新規の倉庫建設を計画しています。
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本融資は、こうした川崎汽船の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。