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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、14日、駐日スロベニア共和国(以下「スロベニア」)大使(Ana Polak Petrič)臨席の下、スロベニア法人SID banka, d.d., Ljubljana(略称SID Bank、President:Damijan Dolinar)との間で、スロベニア及び第三国での、デジタル、環境・気候変動、質の高いインフラ等の分野における両機関の連携強化を目的とする覚書を締結しました。
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SID Bankは、スロベニア政府100%出資の政府系金融機関であり、スロベニアの企業支援及び経済発展の促進を目的に市場補完的な長期金融サービスを提供しています。本覚書は、スロベニアまたは西バルカン地域を含む第三国において、Society5.0関連のデジタル分野、カーボンニュートラルに貢献し得る環境・クリーンエネルギー分野、並びに質の高いインフラ及び連結性に関する分野を対象に、両機関の協調融資や、日スロベニア両国企業の投資機会の創出に向けた協力関係を強化するものです。
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日本及びEU間では、2019年9月の欧州連結性フォーラムにおいて、デジタル、エネルギー等の分野につき、特に西バルカンや東欧を含む地域において協調することで一致しています。2021年5月の日EU定期首脳会合では、エネルギー移行、第三国協力等多様な分野で協力を進める「日EUグリーン・アライアンス」を、続く2022年5月の日EU定期首脳会合では、デジタル分野の包括的な協力枠組みである「日EUデジタルパートナーシップ」を立ち上げ、それぞれ日EUで環境対策及びデジタル協力の取り組みを主導していくことを確認しています。また、日本及びスロベニア間では、Society5.0やサイバーセキュリティを含めた協力関係を進展させ、「西バルカン協力イニシアティブ」に基づく西バルカン諸国の欧州統合支援や、サプライチェーン強靱化・気候変動分野等における日EU協力を推進していくことを確認しています。
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こうした中、2022年が日スロベニア外交関係開設30周年であるところ、JBICがSID Bankとの間で業務協力関係を構築し、知見の共有や協業機会の支援を行うことで、日スロベニア両国企業の事業機会の創出等を一層促進する効果が期待されます。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした海外の政策金融機関とも緊密に連携し、日本企業の事業機会創出及びビジネス促進を金融面から支援するとともに、日本とスロベニアを含む欧州各国との経済関係の一層の深化・発展に貢献していきます。