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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、29日、インド法人インドステイト銀行(State Bank of India、以下「SBI」)との間で、融資総額135億円(うちJBIC融資分81億円)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社三菱UFJ銀行及び株式会社三井住友銀行との協調融資により実施するものです。また、JBICは民間金融機関の融資部分に対し、保証を提供します。
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本件は、大阪ガス株式会社(以下「大阪ガス」)が株式会社海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)らとともに間接出資するインド法人AGP City Gas Private Limitedが実施する都市ガス供給網の整備・運営事業に必要な資金を、SBI経由で融資するものです。
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大阪ガスは、中期経営計画「Daigasグループ中期経営計画2023」において、成長市場のアジアにおける事業展開の加速を重点取り組みとして掲げ、インドにおける都市ガス供給事業を目標達成に向けた重要な取り組みの一つとして位置付けています。本融資は、大阪ガスの有するガス事業に関するノウハウを活かした、インド国内におけるガスサプライチェーンの構築を支援するものであり、日本企業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
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2021年11月、インド政府は国連気候変動枠組条約第26回締約国会議において、2070年までに温室効果ガス排出量ネットゼロ達成等を表明しました。また、その達成に向けた政策として「Gas-Based Economy」を掲げ、環境負荷が高い原油消費を減らし、環境負荷が比較的低い天然ガスへの転換に注力しています。本融資は、こうした政策に基づき、インドにおける天然ガスの利用促進を支援するものであり、インドのエネルギートランジションに貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。