タイ王国において日本企業が実施するフッ素樹脂の焼付コーティング及びライニング事業に対するタイ・バーツ建て融資
中堅・中小企業の海外事業展開を現地通貨建てファイナンスを活用して支援

• 地域: アジア
• 一般製造業・サービス業
• 中堅・中小企業
• 投資金融

1. 株式会社国際協力銀行（JBIC、総裁：林 信光）は、本日、日本フッソ工業株式会社（本社：大阪府、代表取締役：豊岡 敬、以下「日本フッソ工業」）のタイ王国（以下「タイ」）法人Nippon Fusso (Thailand) Co., Ltd.（以下「NFTH」）との間で、融資金額28百万タイ・バーツ（JBIC分）を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は株式会社りそな銀行との協調融資により実施するもので、協調融資総額は40百万タイ・バーツです。
     
2. 本件は、NFTHがタイにおいて行うフッ素樹脂の焼付コーティング及びライニング^*1事業に必要な資金を融資するものです。
     
3. 日本フッソ工業は、1966年設立のフッ素樹脂焼付コーティング及びライニング事業を手掛ける中小企業です。同社は付着・腐食・帯電防止、溶出防止、低摩擦化、絶縁機能等の幅広いコーティング及びライニング技術を活かし、化学プラント、各種製造業のプラント等において薬品貯蔵タンク、液晶ディスプレイ、半導体製造装置等へのフッ素樹脂焼付コーティング及びライニングを手掛け、顧客のニーズに合った加工技術の構築・提供を行っています。2014年にタイにNFTHを設立して以降、タイにおいてフッ素樹脂焼付コーティング及びライニングの受注が堅調に推移しており、日本フッソ工業は今後もタイでの事業拡大を目指しています。本融資は、こうした日本フッソ工業の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
     
4. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応等を通じ、東南アジア等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
     

注釈

1. *1 
   基材の表面や内面を被膜300μm未満の膜で覆う表面処理加工をコーティングといい、被膜300μm以上の膜で覆う表面処理加工をライニングという。