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- 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、7日、チリ銅公社(Corporación Nacional del Cobre de Chile、以下「CODELCO」)との間で、重要鉱物及び脱炭素化分野における協力強化に向けた覚書を締結しました。
- チリ政府100%出資の世界最大の銅鉱山事業者であるCODELCOは、日本を含む国際マーケットに銅及びその副産物であるモリブデンを安定的に供給しています。チリ政府が今年4月に公表した国家リチウム戦略では、CODELCOが同戦略の推進において中心的な役割を果たすことが掲げられており、同社は先進技術を有する企業とのパートナーシップにより開発を進めていく方針です。また、CODELCOは、2050年のカーボンニュートラル達成に向け、同社ビジネスのサプライチェーン全体の脱炭素化に取り組んでいます。本覚書は、JBICとCODELCOが、協力関係を強化するためのフレームワークを構築することにより、CODELCOと日本企業の協業を促進し、銅・モリブデン・リチウム等の重要鉱物のサプライチェーン強靱化や水素・アンモニア等を活用した脱炭素化の取り組み等に係る案件形成を目指しています。
- JBICは、2021年6月に公表した第4期中期経営計画において、脱炭素社会の実現に向けたエネルギー変革への対応、国際的なサプライチェーンの強靱化・再構築への対処等を取組目標に掲げています。また、2021年10月にESGポリシーを公表し、2030 年までの自らのGHG排出量ネットゼロの達成、2050 年までの投融資ポートフォリオのGHG 排出量ネットゼロの達成を追求するとともに、新興国・途上国における脱炭素社会の実現に向けたエネルギートランジションを加速させ、世界全体でのカーボンニュートラル実現に貢献するとしています。本覚書の締結は、こうしたJBICの中期経営計画やESGポリシーに沿った取り組みです。
- JBICは今後も、日本の公的金融機関として、重要鉱物分野における重要なパートナーとの協力関係の強化等を通じて、日本企業の事業機会創出及びビジネス促進を金融面から支援していきます。