- 地域: 中東
- 環境
- 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、25日、齋藤健経済産業大臣ご臨席の下、サウジアラビア王国リヤドにて開催された日・サウジ・ビジョン2030ビジネスフォーラムの機会を捉え、サウジアラビア財務省及び国家債務管理センター(National Debt Management Center(以下「NDMC」)との業務協力に係る覚書を締結しました。
- NDMCはサウジアラビア政府の公的債務に係る政策立案や同国が実施する事業に必要な資金調達等を所管している機関です。本覚書は、サウジアラビア政府が実施する、環境、社会、経済の持続可能性に寄与するプロジェクト及び日本企業が関与するプロジェクトに対する支援を主な対象として、案件形成に向けた協力関係を強化するものです。
- サウジアラビア政府は、議長国を務めた2020年のG20で循環炭素経済(Circular Carbon Economy)の推進を提唱し、2021年10月には、湾岸諸国の中ではアラブ首長国連邦(UAE)に次いで、2060年までのカーボンニュートラル達成という国家目標を発表しています。また、同国が2016年に掲げた経済改革計画である「Vision 2030」の下、2030年までのエネルギーミックス全体に占める再生可能エネルギー比率の50%への引き上げ等の目標を掲げるなど、石油依存型経済からの脱却、経済多角化及び再生可能エネルギーへの移行を推進しています。
- サウジアラビア国内においては、「Vision 2030」の方針とも相まって、同国政府が実施する地球環境保全に資するプロジェクト等への日本企業の関与が見込まれます。こうした中、本覚書を通じて、JBICがNDMCとの間で業務協力関係を構築・強化することで、同国における日本企業の事業機会創出及び地球環境保全等への貢献が期待されます。
- JBICは今後も、日本の公的金融機関として、海外の政府や政府機関とも緊密に連携し、日本企業の事業機会創出及びビジネス促進を金融面から支援するとともに、世界的な気候変動対策や社会課題の解決に取り組んでいきます。