- 地域: アジア
- 一般製造業・サービス業
- 事業開発等金融
- 保証
- 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、5日、インド法人インダスインド銀行(IndusInd Bank Limited(略称:IndusInd))との間で、融資金額100百万米ドル(うちJBIC融資分60百万米ドル)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社みずほ銀行、株式会社常陽銀行及び株式会社滋賀銀行との協調融資によるものです。また、JBICは民間金融機関の融資部分に対し、保証を提供します。
- インダスインド銀行は、インドの民間金融機関において資産規模第5位(2023年3月末時点)の地場金融機関です。本融資は、日系農機メーカーの現地サプライヤー及びディーラーが行う製造・販売事業並びに日系農機の現地販売金融事業に必要な資金をインダスインド銀行を通じて融資するものです。
- インドの農機市場は、販売台数ベースで世界最大規模であり、2023年にインドが人口世界第1位となる中、インドでの食糧需要の急増に伴い、さらなる市場拡大が見込まれています。日系農機メーカーは、その成長性の高さや、グローバルサウス諸国等向け輸出ハブとして、インドを重要拠点と位置付けています。本融資は、インドにおける日系農機メーカーの製造・販売活動全体に必要な資金の供給を行うことで、現地サプライチェーンの強靱化を支援し、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
- インド政府は、インドの製造業を強化し、世界中から投資を呼び込むことで、インドをグローバルな投資先とすべく、2014年9月からMake in India政策を掲げています。また、2014~2015年に発表されたSub-Mission on Agriculture Mechanization政策では、農機調達のための補助金を提供し、小規模農家等に対する農業の機械化促進を通じたインドにおける農業の近代化が目的とされており、こうした取り組みはインドの食糧需要に対応するためにも喫緊の課題となっています。本融資はインドの日系農機メーカーのサプライチェーン強靱化を通じて、インドの製造業を強化するとともに、農業の近代化に貢献するものであり、インド政府の政策に合致し、同国の食糧問題解決にも資するものです。
- JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業のインドにおけるビジネス環境整備を金融面から支援していきます。