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- 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、本日、株式会社JERA(以下「JERA」)が出資するオーストラリア連邦(以下「豪州」)法人JERA Scarborough Pty Ltd(以下「JERA Scarborough」)との間で、融資金額831百万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、民間金融機関との協調融資により実施するもので、協調融資総額は1,231百万米ドルです。
- 本件は、JERA Scarboroughが、豪州西豪州北西部沖合に位置するスカボローガス田の権益15.1%を豪州法人Woodside Energy Group Ltdから取得の上、同ガス田を開発するために必要な資金を融資するものです。
- 天然ガスは、化石燃料の中で温室効果ガスの排出量が比較的少なく、環境負荷の小さいエネルギーです。脱炭素社会やカーボンニュートラルの実現に向けて、天然ガスは移行期におけるエネルギーとして注目されており、世界のLNG需要は今後も増加することが予想されています。また、日本政府は、「第6次エネルギー基本計画」(2021年10月閣議決定)において、天然ガスの安定供給の確保及び自主開発比率の向上を重要な政策課題と位置付けています。本プロジェクトから生産される天然ガスはCO2含有率が0.1%未満と非常に低いことが特徴です。JERAはこの天然ガスを利用し、最大で年間約120万トンの権益相当分のLNGを引き取る予定です。本件は、こうしたJERAのLNG調達への支援を通じて、日本にとっての重要なエネルギー資源であるLNGの長期安定確保・調達先の多角化に貢献するものです。
- JBICは今後も、日本企業によるエネルギー資源の開発を積極的にサポートし、日本のエネルギー資源の安定供給確保に金融面から支援していきます。