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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、3月29日、三菱瓦斯化学株式会社(以下「三菱ガス化学」)のアメリカ合衆国(以下「米国」)法人MGC Pure Chemicals America, Inc.(以下「MPCA」)との間で、融資金額約36百万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社横浜銀行及び株式会社百五銀行との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は61百万米ドルです。
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本件は、MPCAが実施する半導体薬液(超純過酸化水素及び超純アンモニア水)*1の生産設備の増設に必要な資金を融資するものです。
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三菱ガス化学は、米国において、半導体メーカー向けに半導体薬液の製造・販売事業を実施しています。今般、同社は半導体市場の長期的な成長に伴う半導体薬液の需要拡大に備え、MPCAの生産能力の増強を計画しています。本融資は、こうした三菱ガス化学の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、日本の産業のサプライチェーン強靱化に向けた取り組み及び日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
- *1 半導体製造プロセスのうち、シリコンウエハの洗浄、エッチング、フォトレジストの剥離等で使用される、半導体の製造過程で必要不可欠な製品です。