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- 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、本日、三井物産株式会社(以下「三井物産」)との間で、三井物産がアラブ首長国連邦(以下「UAE」)法人Ammonia Project Company RSC LTD(以下「APC」)を通じて実施するアンモニア製造・販売事業向けに、融資金額12百万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社三井住友銀行との協調融資により実施するもので、協調融資総額は約27百万米ドルです。
- 本件は、三井物産がUAEアブダビ首長国においてアンモニア製造・販売事業を実施するため、APCへ出資するために必要な資金を融資するものです。
- 本事業にて製造されるアンモニアの一部は三井物産が引き取り、日本国内における燃料用途や化学・肥料原料等に利用される予定です。水素及びアンモニアを含む水素化合物(以下「水素等」)は、燃焼時にCO2を排出しないことから、カーボンニュートラルに向けた鍵となるエネルギーと位置付けられています。本融資は、三井物産の海外事業の支援を通じて、脱炭素社会の実現を見据えた水素等サプライチェーンの構築及び日本にとって重要なエネルギー資源であるアンモニアの長期安定確保に貢献するものです。
- 日本政府は、「水素基本戦略」(2017年12月策定、2023年6月改定)において、大規模かつ強靱な水素等サプライチェーン構築に向け、JBIC等の公的金融機関による支援を通じて、大規模な資金の動員を図ることとしています。また「第6次エネルギー基本計画」(2021年10月閣議決定)において、2030年度の電源構成の1%程度を水素・アンモニアで賄うことを想定しています。本融資は、こうした日本政府のエネルギー政策にも沿うものです。
- JBICは今後も、日本企業による海外事業展開を金融面から支援することを通じて、日本のエネルギー資源の安定供給確保及び脱炭素社会の実現に向けたエネルギー変革への対応に貢献していきます。