- 地域: ヨーロッパ
- その他
- 出資
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、9月30日、ルクセンブルク大公国籍のNordicNinja Fund II SCSp(以下「本ファンド」)に関する出資契約を締結し、追加的に11百万ユーロの出資コミットを行いました。
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本ファンドは、主に北部ヨーロッパ地域*1においてサステナビリティ×デジタル分野のスタートアップを投資対象とするベンチャーキャピタルであり、JBICと株式会社IGPIグループとの合弁会社である株式会社JBIC IG Partners等により2023年に設立されたものです。JBICは既に本ファンドに対して58百万ユーロの出資コミットを行っており*2、今回の追加的な出資コミットにより総額69百万ユーロを出資コミットすることになります。本ファンドは、JBICの他以下の日本企業が出資します。
イーレックス株式会社 オムロン株式会社 カナデビア株式会社
(旧日立造船株式会社)株式会社キューデン・インターナショナル 株式会社きらぼし銀行 株式会社コーセー 住友林業株式会社※ 東京ガス株式会社*3 日揮ホールディングス株式会社 本田技研工業株式会社 株式会社メタルワン※ ヤマトホールディングス株式会社※ KDDI株式会社 SOMPO Light Vortex株式会社 ※2024年に入り、新たに出資コミットした日本企業。
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北部ヨーロッパ地域は、SDGsや気候変動に対する国民意識が高く、サステナブルな社会の構築やサーキュラーエコノミーの実現に向けた動きが活発化している地域であり、近年はサステナビリティ領域で世界をリードするスタートアップが多岐にわたる産業で多数誕生しています。また、同地域においてはユニコーン企業の出身者を筆頭に経験豊かな起業家がその知見・資金を次世代の起業家へ伝達する循環が生まれていること等を背景に、企業価値の高いスタートアップが数多く生まれるエコシステムが構築されています。
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本ファンドは、北部ヨーロッパ地域におけるスタートアップ企業と、戦略投資家である日本企業との事業提携及び資本提携等を促進することで、日本企業のサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)等を戦略面から支援するものであり、既に現地スタートアップ企業と戦略投資家である日本企業との協業等が実現しています。本出資はこうした本ファンドの取り組みを通じて日本企業の国際競争力の維持及び向上に貢献することが期待されます。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、出資機能を含む様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
- *1
英国、アイルランド、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、フィンランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、アイスランド、エストニア、ラトビア、リトアニアの合計13カ国からなる地域。
- *2
2023年9月12日付プレスリリースをご参照ください。
- *3
東京ガス株式会社は、同社子会社を通じて投資を行います。