- 地域: アジア
- 一般製造業・サービス業
- 投資金融
-
株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、今般*1、鴻池運輸株式会社(以下「鴻池運輸」)が出資するインド共和国(以下「インド」)法人Joshi Konoike Transport & Infrastructure Pvt. Ltd.(以下「JKTI」)との間で貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社三井住友銀行との協調融資により実施するものです。
-
本件は、鴻池運輸がインド法人Joshico Logistics and Infrastructure Private Limitedとともに出資するJKTIが行う鉄道コンテナ輸送事業の貨物車両調達及びコンテナ輸送サービス提供に必要な資金を融資するものです。
-
鴻池運輸は2022年5月に発表した中期経営計画(2023年3月期~2025年3月期)において、経済成長が著しいインドを事業成長のための重要国とし、インド事業を注力事業と位置付けています。2016年10月に設立されたJKTIは、2017年3月から鉄道コンテナ輸送事業を、2019年3月から完成車の鉄道輸送事業をインド全土にて行っています。
-
インドでは日印両国の協力の下、デリーとムンバイを結ぶ貨物専用鉄道が開通するなど、物流網の発達が見込まれています。本融資は、こうした中でのJKTIのインドにおける鉄道コンテナ輸送能力のさらなる強化に資するものであり、鴻池運輸のインド市場での事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
-
また、インド政府は2021年8月に発表された国家インフラ開発計画(PM Gati Shakti)の下、各省・各州政府横断でインドの物流インフラの効率改善に取り組んでいるほか、2021年11月開催のCOP26において、「2070年カーボンニュートラル」を宣言しています。本融資は、インド政府が進める物流網の効率改善に加え、道路輸送から貨物鉄道輸送へのモーダルシフト促進、及びそれに伴う温室効果ガス(GHG)排出量削減を通じ、同国の脱炭素社会の実現にも寄与するものです。
-
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
- *1 本契約は2024年9月17日に締結済みですが、本日プレスリリースを行うものです。