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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、30日、株式会社豊田自動織機(以下「豊田自動織機」)のドイツ連邦共和国(以下「ドイツ」)法人TD Deutsche Klimakompressor GmbH(以下「TDDK」)との間で、融資金額42百万ユーロ(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社三菱UFJ銀行との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は70百万ユーロです。
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本件は、TDDKがドイツにおいて実施する電動車*1向け電動コンプレッサーの製造・販売事業に必要な資金を融資するものです。
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電動コンプレッサーは、電動車の車室内温調整だけでなく、電子機器・バッテリーの冷却などその機能も多様化し、電動車の熱マネジメントの観点で重要な役割を担っています。欧州において、昨今のEVシフトに伴い電動コンプレッサーのニーズが高まる中、豊田自動織機は、欧州唯一のコンプレッサー生産・販売拠点であるTDDKにおいて電動コンプレッサーの現地生産を開始し、欧州での販売拡大を目指しています。本融資は、こうした豊田自動織機の海外事業展開への支援を通じて、日本の自動車産業のサプライチェーン強靱化及び国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、日本の産業のサプライチェーン強靱化に向けた取り組み及び日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
- *1
ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車(EV)、燃料電池車を指す。