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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、本日、株式会社トスコ(本社:東京都、代表取締役:津森 敦、以下「トスコ」)との間で、融資金額180百万円(JBIC分)の貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社りそな銀行との協調融資により実施するもので、協調融資総額は約461百万円です。
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本件は、トスコが医薬品及び化学品の中間体*1の製造・販売事業を行うインド共和国(以下「インド」)法人GMFC Labs Private Limited(以下「GLPL」)の株式を追加取得するために必要な資金を融資するものです。
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トスコは、1980年に設立された、主に医薬品及び化学品の中間体の卸売を行う中小企業です。同社は、2019年に医薬品及び化学品の継続的な需要増加が見込まれるインドに進出し、2023年にはインドにおける中間体の製造機能の獲得を目的にGLPLの株式を一部取得しました。今般、GLPLの株式の追加取得を通じ、インドにおける更なる事業の拡大を目指しています。
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本融資は、こうしたトスコの海外事業展開を支援するものであり、日本企業による海外でのM&Aに必要な長期資金を供給することで、日本企業の海外における事業拡大や新たな事業展開を支援し、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。また、インドでの本邦企業によるサプライチェーン強靱化にも資するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、民間金融機関と連携しつつ、日本企業による海外M&Aを含む海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
- *1
中間体とは、医薬品及び化学品の製造過程において必要な原料から完成品までの間の段階の化合物のことを指します。