- 地域: 中南米
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- 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、25日、ブラジル連邦共和国(以下「ブラジル」)のルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領来日の機会を捉えて、ブラジル国営石油会社(Petróleo Brasileiro S.A.、以下「ペトロブラス」)との間で、更なる関係強化を目的とした覚書を締結しました。
- ペトロブラスは、ブラジル政府が過半数の株式を保有する国営石油会社です。2050年までに持続可能性およびエネルギー転換に重点を置く企業として認知されることを目指すとともに、従来の石油・天然ガス事業に加え、バイオ燃料精製事業等の低炭素事業に取り組み、多角的かつ統合されたエネルギー企業を目指す計画を掲げています。本覚書は、地球規模の課題である脱炭素やエネルギートランジション、環境などの分野におけるJBICとペトロブラスの協力関係の強化を通じた協業の促進を目的とするものです。
- ブラジル政府は2050年までのネットゼロを掲げ、環境・気候変動対策を最重要課題の一つとして位置付けています。昨年5月には、岸田前内閣総理大臣のブラジル訪問の機会を捉え、日本・ブラジル両国は「日・ブラジル・グリーン・パートナーシップ・イニシアティブ(GPI)」の設立を発表し、同イニシアティブのもと、両国の脱炭素・エネルギートランジション・環境分野でのプロジェクトの推進が期待されています。本覚書を通じて、JBICがペトロブラスとの間で業務協力関係を強化することで、こうした分野における日本企業の事業機会創出および地球環境保全等への貢献が期待されます。
- JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした海外の政府や政府機関とも緊密に連携し、日本企業の事業機会創出・ビジネス促進を金融面から支援するとともに、世界的な気候変動対策や社会課題の解決に取り組んでいきます。