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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、5日、フジ日本株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:曾我 英俊、以下「フジ日本」)のタイ王国(以下「タイ」)法人Fuji Nihon (Thailand) Co., Ltd.(以下「FNT」)との間で、融資金額175百万タイ・バーツ(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、株式会社三井住友銀行との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は250百万タイ・バーツです。
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本件は、フジ日本がFNTを通じて出資するThai Wah Fuji Nihon Co., Ltd.(以下「TWFN」)が実施するタピオカでん粉等の製造・販売事業に必要な資金を融資するものです。
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フジ日本は、砂糖およびイヌリン*1等の機能性食品等の製造・販売を行う中小企業です。同社は、今般、経営多角化の一環で、タイ地場企業であり東南アジア最大のタピオカでん粉メーカーであるThai Wah Public Company Ltd.(以下「TWPC」)との協業により、タピオカでん粉および同関連製品等の製造・販売事業に参入することを決定しました。フジ日本は、地域統括会社であるFNTを通じて、本事業を実施するためにTWPCと合弁でTWFNを設立しました。これにより、フジ日本は、タピオカでん粉という同社にとって新たな市場に参入するとともに、タイをはじめとする海外でのさらなる事業拡大を図っています。本融資は、こうしたフジ日本の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものであり、タイでの本邦企業によるサプライチェーン強靱化に資するものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応等を通じ、東南アジア等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
- *1 イヌリンとは、タマネギやゴボウ等に多く含まれる水溶性食物繊維のことです。