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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、今般*1、インスタリム株式会社(本社:東京都、代表取締役CEO:徳島 泰、以下「インスタリム」)との間で、融資金額18百万円(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結しました。本融資は、民間金融機関との協調融資により実施するものであり、協調融資総額は36百万円です。
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本件は、インスタリムがウクライナのキーウにおいて実施する3Dプリント義足等の製造・販売事業に必要な資金を融資するものです。
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インスタリムは、フィリピンやインドにおいて、独自開発の3D設計ソフト・3Dプリンタ・3Dプリンタ材料を用いた義足の製造を行う中小企業者であり、2017年設立のスタートアップ企業です。同社はAIを用いて患者に最適な形状の義足を設計しています。また、3Dプリンタによる製造の効率化によって、従来に比べ安価で大量の義足の製造を可能にし、義足を必要としながらも購入することのできない人々へ義足を提供しています。
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本融資は、インスタリムがウクライナにおいて新たに実施する3Dプリント義足等の製造・販売事業に必要な資金に充てられるものであり、こうしたインスタリムの海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持および向上に貢献するものです。また本事業を通じ、同社の義足がウクライナにて製造されることで、同国の復興支援に加え、同国における義足の供給不足解決に貢献することが期待されます。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していきます。
注釈
- *1 本契約は2025年3月14日に締結済みですが、本日プレスリリースを行うものです。