- 地域: アジア
- インフラ
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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、5月29日、バングラデシュ人民共和国(以下「バングラデシュ」)政府との間で、ムハンマド・ユヌス首席顧問の来日に合わせて、戦略的業務協力に関する覚書を締結しました。
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本覚書は、バングラデシュにおけるエネルギー分野のエネルギートランジションに貢献する、同国内のガス供給公社が実施する家庭用プリペイド式ガスメーター導入事業の実現に向けて、今後協力していくことに合意するものです。
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バングラデシュは、2021年にパリ協定に基づく気候変動対策計画であるNationally Determined Contributions(NDC)を策定し、温室効果ガスの削減に取り組んでいます。かかる取り組みにおいてエネルギー利用の効率化が不可欠となる中、バングラデシュの一般家庭におけるガスの過大消費が課題の一つとなっています。この課題解決のためには、現行の定額料金制から従量課金制への移行を目指した家庭用プリペイド式ガスメーターの導入が有用となります。
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JBICは、2024年6月に公表した第5期中期経営計画において、カーボンニュートラルと経済発展の統合的実現への貢献を取組目標に掲げ、世界のグリーントランスフォーメーション(GX)に向けた取り組みや、各国のカーボンニュートラルへの多様な道筋を踏まえたエネルギートランジションに向けた取り組みを支援しています。本覚書の締結は、こうしたJBICの中期経営計画に沿った取り組みです。
- JBICは今後も、日本の公的金融機関として、日本企業が関与するバングラデシュのエネルギー分野における事業機会の創出やビジネス促進に努めるとともに、日本とバングラデシュとの経済関係の一層の深化・発展を金融面から支援していきます。