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株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、14日、ベトナム社会主義共和国(以下「ベトナム」)の大手国営銀行であるベトナム投資開発銀行(Joint Stock Commercial Bank for Investment and Development of Vietnam、以下「BIDV」)との間で、ベトナムにおける脱炭素化の支援に関する覚書を締結しました。
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ベトナム政府は、2050年までのカーボンニュートラル達成および高所得国入りを目標として掲げ、本年4月に策定された第8次国家電源開発計画改訂版において、経済成長と脱炭素化の両立に向けた方針として再生可能エネルギーの電源構成比率の大幅な引き上げおよび送電網整備への積極投資方針等を示しています。こうしたベトナム政府の方針を受け、ベトナム中央銀行は銀行セクターにおけるグリーンファイナンスへの資金供与を加速させる方針を表明しており、BIDVもベトナム最大の銀行として2050年自社GHG排出量ネットゼロ達成を掲げ、同様の取り組みに注力しています。本覚書の締結は、こうしたベトナム政府やBIDVの方針に沿ったものです。
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JBICは、2024年6月に公表した第5期中期経営計画において、カーボンニュートラルと経済発展の統合的実現への貢献を取組目標に掲げ、世界のグリーントランスフォーメーション(GX)に向けた取り組みや、各国のカーボンニュートラルへの多様な道筋を踏まえたエネルギートランジションに向けた取り組みを支援しています。本覚書の締結は、こうしたJBICの中期経営計画に沿ったものです。
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また、日本政府は2022年1月、日本企業が強みを持つ技術・知見を活かし、エネルギートランジションに向けたアジア各国の取り組みを支援し、協力する枠組みとして「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」を提唱しました。ベトナムはAZECの重要なパートナー国であり、本年4月、両国政府はAZECの原則のもと、エネルギートランジションに係る二国間のプロジェクトの実施に向けた協力を推進することに合意しています。本覚書の締結は、こうした両国政府の方針にも沿うものです。
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JBICは今後も、日本の公的金融機関として、脱炭素分野等における重要なパートナーとの協力関係の強化等を通じて、日本企業のビジネス機会の創出を支援していきます。





