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SPECIAL INTERVIEW ベトナムはなぜ海外投資先として人気なのか

特集 ベトナム投資は共創の時代へ②

ベトナム計画投資省外国投資庁(FIA)のドー・ニャット・ホアン長官が、ベトナム経済の発展と開放性、日本の果たしてきた役割、そして将来の明るい展望について語った。

ドー・ニャット・ホアン氏の画像 ドー・ニャット・ホアン氏の画像

ベトナム計画投資省外国投資庁長官
ドー・ニャット・ホアン氏

q ベトナムのGDP成長率は、昨年8%を超えました。ベトナムの現在の経済状況と将来の展望を教えてください。

a 世界経済は困難に直面し、地域経済も停滞していますが、その中でベトナムは(ASEAN)地域や世界における「成功例」として成長しています。インフレ抑制に努め、経済のコネクティビティ(連結性)向上のためのインフラ整備といった、ダイナミックで柔軟な解決策を継続的に実行しています。国家レベルの競争力を高めるとともに、デジタル化や、循環型経済、知識ベースの経済への改革を加速させ、国内生産能力、経済の自律性と自立性を高めていきます。今年の経済成長の目標は6~7%です。

q FIAはビジネスに対し「開かれたベトナム」を強調してきました。ベトナムへの海外直接投資(FDI)の現状、「質の高いFDI」を促進するための方策、そして日越共同イニシアティブ(VJJI)についても教えてください。

a 投資のトレンドに関して言えば、大手企業などは生産体制やサプライチェーンの再構築を望んでいました。その背景の下、私たちの改革によってますます多くの外国人投資家から注目を集めることとなり、現在ベトナムは海外投資先として世界のトップ20に入っています。

質の高い投資という点では、私たちの戦略として、目の前にあるチャンスの中からアプローチを慎重に選択しています。クオリティ、効率、環境保護などの基準を設け、その結果、付加価値の高い先端電子技術や再生可能エネルギー、バイオテクノロジー、インフラ事業、特に半導体製造や水素に関連するプロジェクトに注目しているところです。

研究シーンの画像 研究シーンの画像

研究開発拠点を多く設立し、ベトナムをイノベーションのハブにしたいと考えています。さらに、世界中から資金を呼び込むために金融センターを立ち上げる計画もあります。

このような投資案件を誘致するためには、関連する手続き、法律、政策、投資条件などを常に見直し、投資環境がより競争的で魅力的なものになるよう、適切に調整していくことが必要です。

VJJIについては、開始から20年を経て、税制、 関税、労働法など594の小項目のうち、現在84%が解決しています。

q 2023年にベトナムと日本は外交関係樹立50周年を迎えます。貿易や投資、経済連携協定、人の移動、深まる経済関係などについて、両国関係の現状と今後の見通しをどのように考えていますか?

a 両国はアジアの平和に貢献する、深遠で広範な戦略的パートナーシップを維持してきました。私たちはこれを信頼のパートナーシップと位置づけています。政治から外交、経済、文化まで、さまざまな分野で協力し合ってきました。ですから、日本側がこれからもベトナムとの貿易・投資関係を積極的に推進し続けることを期待しています。

関係をさらに強化するという決意が双方に利益をもたらすと考えます。両国の関係は補完し合う関係なのです。日本には技術、資金、現代的なガバナンスがあり、ベトナムには人的資源と成長する国内市場があります。日本は老年人口が、ベトナムは若年人口が多く、日本は高度な技術を有していますが、ベトナムは中程度です。相互補完的な分野がたくさんあるのです。

技術イメージの画像 技術イメージの画像

q 世界的にサプライチェーンが多様化する状況で、ベトナムに進出する日本企業も増えています。日本企業の投資がベトナムにもたらす影響について教えてください。

a 多くの企業が製造拠点の移転を検討しており、ベトナムはその有力な移転先の1つとなっています。日本企業も例外ではなく、両国に強固な結びつきがあることや、ベトナムの投資環境の向上を踏まえ、ベトナムを検討する企業が増えています。

日本企業はかなり早くからベトナムに投資し、近代化や工業化など、経済の再構築に大きく貢献してくれました。人材の育成にもつながり、ベトナムが国際市場やグローバルなサプライチェーンにアクセスするのに役立っています。また、日本企業は法律を遵守し、従業員への配慮、持続可能な開発などの社会問題にも対処しています。

日本からの投資は、両国間および地域の関係にも貢献しています。日本人がベトナムをより知ることで、観光業が促進され、映画の共同製作といった文化交流も行われています。現在、多くのベトナム人が日本で学び働いており、日本文化を理解するようにもなっています。

ドー・ニャット・ホアン氏の画像2

q 日越関係において、JBICの役割に期待することは何でしょうか?

a JBICは企業や投資家に対して重要かつ効果的な支援を行ってくれています。ベトナムへの投資を拡大するべく、今後もその継続を期待しています。

q これからベトナムでビジネスを始めようとする日本企業に向けてメッセージをお願いします。

a 私たちは日本の投資家に対して大きな信頼と感謝の気持ちを抱いています。皆さんがベトナムで安心してビジネスができるよう、引き続き投資環境の向上に努めます。ぜひベトナムにお越しください。私たちは皆さんのパートナーになることをお約束します。

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