特集 中東欧の現在地②
中東欧で数多くの支援をしてきたJBICだが、本事業は「手の感覚で調整するような細かい作業が多く機械化が難しいため、良質かつ低廉な労働力が必要」と今井さんが指摘するワイヤーハーネス(自動車用組電線)製造に係る事例になる。
自動運転やEVの普及により、ワイヤーハーネスの需要も伸びている。矢崎総業は2003年、ルーマニアにワイヤーハーネスの事業拠点を設立して以来、生産拠点を拡張してきた。JBICでは22年5月、矢崎総業の欧州法人に2700万ユーロの融資契約を締結して矢崎総業の事業拡大を後押ししている。