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「アジアの交差点」たる地の利。インバウンドの追い風、飲食業の進出も加速

特集 地方銀行に聞く「海外進出支援の戦略」⑥

西日本シティ銀行専務執行役員 栗原毅さん①の画像 西日本シティ銀行専務執行役員 栗原毅さん①の画像

九州・福岡を中心に店舗を展開する西日本シティ銀行。2004年に旧西日本銀行と旧福岡シティ銀行が合併して発足、現在は西日本フィナンシャルホールディングスの中核子会社である地銀だ。

福岡の大きな特色として、アジア圏への近さが挙げられる。例えば、福岡を起点とした場合、広島とプサンは地理的にほぼ等距離にあり、同様にソウルと大阪、東京と上海もほぼ等距離に位置している。

「日常的にアジアを感じる環境にあります。また、インバウンド需要もアジアからの旅行者が多く、地理的な利便性の高さから、アジア市場に向けた商品のショーケースとしての役割を果たしています」と代表取締役専務執行役員の栗原毅さんは語る。

海外ビジネスに関する商談会出展の様子。海外進出や販路拡大のほか、外国人材、不動産など相談は多岐だの画像

海外ビジネスに関する商談会出展の様子。海外進出や販路拡大のほか、外国人材、不動産など相談は多岐だ

海外展開に関しては、北九州市は製造業、福岡市はサービス業が多く、特に最近は卸も含めた飲食業でインバウンド需要の動向を見据えながら海外進出を検討する動きも目立つ。

実際の進出先としては、中国、韓国、台湾、タイといったアジアの国々が主流となってきた。同行の取引先のうち、海外展開をしている企業は約1000社あるが、そのうち900社ほどがアジアに進出している。

2010年頃まで、製造拠点として世界の工場とも呼ばれた中国に進出する動きが顕著だったが、この10年で大きく様変わりしたという。引き続き中国の内需を狙った進出や展開はあるものの、それ以外の経済発展著しいアジアの国や地域への進出が増えている。

「九州全体で言えば、熊本に半導体世界最大手のTSMCが進出したこともあり、台湾関連の相談も増えています。また、タイ、ベトナム、インドネシアといったASEAN諸国への進出に関する相談も多くなっています。特に飲食業は平均所得の高いエリアへの進出がカギになりますから、シンガポールを目指す動きが加速しています。それ以外の国でも、平均所得の高まりから日本食レストランを現地の人々が楽しむ光景が日常化してきており、今後さらに広がっていくのではないかと見ています」

同行では、上海、香港、シンガポールの3カ所に駐在員事務所を設けているほか、アジア各国の金融機関とのネットワークを構築して中堅・中小企業のアジア進出を支えている。さらに、JBICとの連携による協調融資や現地の法制度、事業環境に関する情報提供など、クロスボーダー支援を強化して中堅・中小企業の海外展開をアシストする。

「アジアの交差点」たる地の利も活かしながら、九州からアジアへビジネスロードの拡大を遂行中だ。

西日本シティ銀行専務執行役員 栗原毅さん②の画像
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