2022年8月4日、株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:林 信光)は、メキシコシティーにて、メキシコ合衆国(以下、「メキシコ」)政府との間で第9回政策対話年次会合を開催しました。本件は、2011年2月22日にJBICがメキシコ大蔵公債省等との間で締結した定期協議会の枠組みに係る覚書*1に基づく9回目の年次会合です。
今回の会合では、JBICからは、総裁 林、常務取締役 大石、インフラ・環境ファイナンス部門長 内田、米州地域統括 元川、大阪支店長 鈴木他、メキシコ政府からは、大蔵公債省ラミーレス・デ・ラ・オ大臣、経済省クルティエール大臣、ジョリオ大蔵公債次官、オルティス経済次官他の出席のもと、メキシコ経済の動向及び今後の展望、インフラ・エネルギー分野における協力の在り方、及び自動車産業を中心とする製造業分野におけるサプライチェーン強靱化の重要性について協議しました。
メキシコ政府より、サプライチェーン強靱化・イノベーション創出のための民間・公的投資の促進、気候変動対策の取り組み、及び米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)下の北米経済圏の連携強化等の方針につき紹介があり、それらを踏まえたJBICとメキシコの今後の協力可能性について議論を行いました。
議論のなかでは、エネルギー分野における法的安定性を含む民間投資環境の重要性について確認したことに加え、昨今の地政学リスクへの対応が求められる製造業分野では、USMCAを活用したニアショアリングと更なるサプライチェーン強靱化の必要性につき、メキシコ側と協議しました。
JBICは、今回の年次会合を踏まえ、今後もメキシコの産業発展へ貢献するとともに、日本企業の新規ビジネス機会の拡大を支援すべく、引き続きメキシコの関係省庁及び政府機関等との間で具体的なプロジェクトの形成・推進に向けた協議を進めていきます。



注釈
- *1
詳細については2011年2月23日付プレスリリースをご参照ください。