- 地域: 中南米
- インフラ
- 環境
- その他
2011年2月23日
- 国際協力銀行*1は、2月22日(メキシコ時間)、メキシコシティーにおいて、メキシコ大蔵省(the Ministry of Finance and Public Credit of the United Mexican States)及びメキシコ貿易投資促進機関(ProMéxico)との間で、日本企業のメキシコ向け投資などのビジネス機会促進及び金融面からの支援に関する定期的な協議会の枠組を設けるための覚書を締結しました。
- 本定期協議会では、メキシコの経済状況及び経済政策、並びに国家インフラ開発計画(2007年から2012年)に基づく電力、エネルギー、環境といった重要分野における取り組み課題等に関する協議を実施すると共に、このようなインフラプロジェクトへの日本企業の参画に資するJBICの金融面からの支援、今後の日本企業の更なるメキシコ向け投資などのビジネス機会促進に向けた協議を行う予定です。
- JBICはこれまで、メキシコにおいて、電力、エネルギー、環境など多くのインフラプロジェクトに対し様々な金融手法を用いて融資を行い、メキシコ政府及び政府機関との強い信頼関係を築いてきました。最近では、日本企業によるメキシコ電力資産買収に対するプロジェクト・ポートフォリオ型プロジェクトファイナンス及びポリティカルリスク保証供与(2010年9月調印)*2のほか、2009年及び2010年の2回に亘り、メキシコ政府が日本で発行する円建私募債(サムライ債)に対する保証供与を実施しています。*3 一方、最近のメキシコ・マーケットでは、特に電力分野を中心に諸外国との競争が激化しており、JBICは、本覚書に基づくメキシコ政府との対話の枠組を通じて、電力、エネルギー、環境分野など日本企業の参画が期待される今後のメキシコでのプロジェクトの円滑な実施及びにそれらに対する日本企業によるパッケージ型インフラビジネスの展開をはじめ輸出・投資事業等に対し金融面での支援を戦略的かつ効果的に推進していく方針です。
- JBICは、今回の協議会の枠組によるメキシコ政府との対話の一層の強化を通じて、メキシコにおける日本企業のビジネス促進及び円滑な事業実施に向けた基盤作りの支援を強化すると共に、日本とメキシコの間の緊密な経済関係の一層の深化・発展に貢献して参ります。
注釈
- *1 国際協力銀行(JBIC)は、株式会社日本政策金融公庫(総裁:安居 祥策)の国際部門です。
- *2 2010年9月30日付プレスリリースをご参照下さい。
- *3 2009年12月18日付プレスリリース、及び2010年10月25日付プレスリリースをご参照下さい。